2024.11.15
板金塗装業のsさん
20年来の患者さんの紹介でやって来たsさんは、仕事で時には20㎏近い金属の塊を運ぶらしい。それが、ヘルニアを発症させたという。整形外科でMRIを撮ってL-4,5のヘルニアだと言う。ヘルニアは、元来椎間板の繊維輪が損傷し、破れてその間から髄核というグミのような物が出てきてそれが神経を圧迫して発症する。右臀部から右甲部にかけての痛みがあるといういわゆる坐骨神経痛だ。ヘルニアは普通の経過をたどれば一般に白血球の仲間のマクロファ-ジ(大食細胞)が食ってくれるので大抵は3~4か月の経過観察で治癒に至る。
でもなんで整形外科ではそのことを患者に教えないのだろう。患者としても不安になると思うのだが・・・・直るものなのか手術が必要なのか・・・・とても心配している。そこで、マクロファ-ジの話をしたら安心したらしい。1か月の休業の後仕事に復帰するらしい。それまでには幾分かは楽になればいいのだが。
2024.10.20
高二の女の子
高二の女の子が肩がコルとのことで来院。針をしたが反応が今一つ。話の流れでストレッチをすることになったが、ふくらはぎが硬い。チアリーディングをしているとのことで、股関節は可動域が十分に広い。しかしふくらはぎの筋肉が硬すぎる。中学生のころは、オスグットシュラッターにも苦しんだようで器具を装着していたようだ。早く当院に来ればよかったのに・・・30分余りの施術後ひとこと。「かるい」この感覚は、受けた経験がない人じゃないとわからないだろうな
2024.10.13
ミャンマー人のUさん
ミャンマー人のUさんは、ぎっくり腰をやっては年に一度くらい通院してくる。もう10年来のお付き合いである。今回も腰の痛みを訴えて来院したが、こちらは3回の治療で全快した。ところで腰の痛みとは別に右手の薬指のうち半分が何かの拍子にトンと触ると思わず声が出るほど痛いのだと言う。整形でX-ray,MRIで検査してもわからないとのこと。ハハーン正中神経がやられているナ。と思いアキュースコープを掌側と上腕の内側にかけた。20分間の通電で本人も驚くほどの改善が見られた。基礎的な解剖学が効果を上げた事例と言えよう。
2017.11.27
超音波ってイイカモ!!!!!
超音波治療器はUS(ultrasound)とも呼ばれ、元来は骨折の癒合促進に用いられることを目的としてしていましたが、当院では美容に使用するケースがほとんどです。
「しわとりくすみちゃん」と当院では呼んでおり、電源スイッチを入れ、プローブを顔に当てると一秒間に300万回という細かな振動が皮膚の細胞を活性化させ、血流を改善することで若々しい張りのある肌を取り戻すことができます。
いわゆるリフトアップに有効なのです。つまり、小顔を作ることができるのです。
同時にキャビテーション(微細な気泡を作る)効果で体の中から洗浄をして汚れの掃き出しを図り表皮を引き締めてくれます。
リフトアップの結果がクライアントにもすぐに確認でき(小顔になるということ)、施術の効果を実感できるため美容の面でも人気のある機械です。
しかし今回は男性40代の左腸脛靭帯炎。大転子に骨棘までできて病院では電療と痛み止めの湿布の治療を受けていたケースに用いてみました。ストレッチとのコラボでしたが著明に良化しました。
もう一つは50代女性。左右中小殿筋から仙腸関節に至るまでの痛みを訴えて来院されました。ストレッチ後のUSで痛みがほとんど消失しました。
いずれも筋肉、腱、関節(滑液包)の炎症に有効であった事例ですので皆様にご紹介させていただきました。
2017.10.05
眼精疲労と頸肩のコリとツボ療法
最近スマホをしながら道を歩いている方を良く見かけます。ともするとほとんどの通行人がそうです。絶対止めていただきたいのは車の運転中にスマホを操作することです。
危険じゃないか!!バギューン
私のような60歳以上だとスマホのイジリ方がわからないからそういった「スマホ生活」からはほど遠く、何か自分とは無関係の映画を見ているような気がします。
スマホをイジリながら歩いている少年少女、どう見ても中高生位の子供達に共通して言えることは、長すぎるストラップのザックを背負い、頭を前傾し、一心不乱にスマホをイジッテ歩いている姿です。これではストレイトネックになっちゃうでしょ!!
スマホの画像(ディスプレイって言うらしいけど)は小さいから目はとっても疲れます。本の読み過ぎも同じです。眼精疲労の原因として挙げられる1番目がコレです。
2番目は近視や乱視などを原因とするもの。メガネとの調整が不良なケースもありますね。
3番目は目の病気。白内障、緑内障など。
4番目は全身の病気が目の症状としてあらわれるもの。膠原病(シェーグレン症候群他)などドライアイを伴うもの。
他にも眼精疲労をもたらす原因はあるようですが、眼精疲労が高じると頭痛、頸肩のコリを招来させます。
目から入った情報は後頭葉の視覚野で映像化され景色として認識されます。小さな文字や長時間スマホやコンピュータを操作しているとこの後頭葉に血液が停滞し、いわゆる「首・肩のコリ」になってしまいます。
では「首・肩のコリ」はどうして解消したら良いでしょうか?前回御紹介した「肩の後ろ回し」は最初にやっていただきたい自分でできる治療法です。それと「ツボ押し療法」これも自分でできますヨ。顔と首肩にあるツボをいくつかお教えします。
- 顔にあるツボ
a.晴明(セイメイ)b.攅竹(サンチク)c.魚腰(ギョヨウ)d.絲竹空(シチククウ)e.太陽(タイヨウ)f.四白(シハク) - 首にあるツボ
a.天柱(テンチュウ)、b.風池(フウチ) - 肩にあるツボ
肩井(ケンセイ)など - 手にあるツボ
合谷(ゴウコク)など
顔にあるツボ
首のツボ(a, b)
肩のツボ(3)
手にあるツボ
まだまだツボは沢山あります。御紹介したツボはあるものは直接眼精疲労に、又あるものは頸肩のコリに効果が認められる著名なツボです。
そして女性は絶対注目して下さい。
ナントこれらのうちのいくつかは美容にも有効なツボとして超有名ナンです。しわやしみには四白、太陽、肩井。目元のくまには晴明、四白。顔のリフトアップには合谷、肩井。など…
それぞれがどこにあるかは来院の上、鍼を受診して自分で体感、御納得下さい。一度覚えてしまえば自分で指圧することで効果が上がります。是非一度お越し下さいネ。(^_^)(^_^)
2017.09.27
体操のお話
今日は体操のお話、私はもうかなり以前から(10年以上も前から)肩回しと軽いスクワットをほとんどの患者さんに御紹介しています。
年齢を重ねると四十肩、五十肩や変形性膝関節症が原因で肩や膝の不具合を訴える方が増えてまいります。頸肩のコリも同じです。そんな患者さん達に日々の生活内容をうかがってみるとほとんどの方が「何らの運動もしていない」と胸を張っておっしゃる。
加齢に伴い筋力はもちろん心肺や内臓の機能も低下し、自宅の階段の昇り降りすらつらいものになってまいります。にもかかわらず「全然運動らしいことはしていないの」…それでは困るのだ。まして最近ではスマホを老若問わず2時間以上もイジッているのが普通。その結果、頸肩はもうガチガチ。そんな方達にお勧めの体操がコチラ!!
- 両肘を曲げて肩と同じ高さにその肘を水平に上げる。
その肘を円の中心として後上方に上げる事を特に意識しながら両方を同時に同じ方向(後ろ回し)に大きく円を描くように回して下さい。
あの広島カープからドジャースに移って大活躍している前田健太投手。あの「マエケンの肩回し体操」。彼は肘をグルグル片方を前、他方を後に交互の位置にしながら回していましたネ。それとは異なり同時に両肘を同じ回転のタイミングで後ろ回しして下さい。マエケン体操も悪くはないのだけれど私達の生活はほとんどの人は前屈みで肩甲骨は前方に引っ張られています。だから「左右同時に後ろ回し」の方が良く効くのです。
御自身で先ずはやってみて下さい。違いがわかります。 - そして、両肩を回しながら両膝を軽く曲げて下さい。
両足の間隔を10cmほど開いて足底をほぼ平行にして、上から見て爪先から膝が出ない程度に軽く1秒間に2回位のリズムで「チョンチョン」と。
一部の医師はかなり深い所まで膝曲げを要求し、いかにも「スクワットです。」というレベルまで指導なさっています。これはけっこうツライんです。続ける元気がなくなってしまう。本当に「チョンチョン」で良いのです。
一緒に両肩も「グルグル」。1秒間に2回位の感じ。5分も続けたら500回できますヨ。
でも無理はダメ。最初のうちはキットつらい。1日に何回かに分けてやってみて下さい。大事なのは毎日続けること。阿見の「まいあみ」の頃、変形性膝関節症の80歳近い女性が体重を7kg減らして2か月間このスクワットをやっただけでナント!「痛みがなくなったよ!」ってワザワザ当院までいらして下さり、目の前を何度もスタスタ歩いて下さいました。
嬉しかったなあ!!(^_^) (^_^)(^_^)
2017.09.20
夜、眠れない方。理由のない不安で胸が一杯の方。鍼(特に顔鍼)をしましょう
最近うつ病に関する話題がTV番組でも取り上げられたり、ニュースなどでうつ病患者の自殺が毎日のように報道されております。現代はストレス社会、職場や近所のような身近でも「うつ」の話もそれほど珍しいものではなくなりました。患者数は年々その数を増し、80万人に及ぶとも言われております。
では「うつ病」とは何なのでしょうか?一言で「うつ」と言うものの患者それぞれに症状は異なるものなのです。意欲の低下や不安な気持ちのような「こころの症状」。眠れない、食欲がない、呼吸をするのが苦しい、動悸が激しい、強い口渇感がある、などの「からだの症状」に分けることができます。一つ一つの症状について言えば我々誰もが経験したことがあり、患者本人すら自分が「うつ病」であると自覚している方は少ないように思われます。
既に心療内科や精神科を受診し、医師の指導のもと精神療法(対話を通してカウンセリングを受ける)、薬物療法(抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬の服用をしている)でかなりの改善を得ている方も多いと思います。反面、薬物療法に対する漠然とした恐れ(副作用や服用期間が長期に及ぶのではないかとの不安)から心療内科や精神科の受診をためらわれている方も多くいらっしゃるように思われます。
「うつ病」の患者さんは「からだの症状」のうち睡眠障害(「なかなか寝つけない」「睡眠が浅く、すぐ目が覚めてしまう」「睡眠時間が極端に少ない」etc.)を訴える方が、かなりの数にのぼります。生理学的には安らかな眠りは自律神経のうち副交感神経が優位の状態(夜間であることが多い)で得られます。眠れない方は、夜間でも神経が昂っている交感神経優位の状態であると言えます。こういう方は顎の筋肉=表情筋が硬化しているケースが圧倒的に多いように思われます。顎の堅い方に顎ハリを施術すると筋肉の緊張が解け(現にとても柔らかくなります)、精神の安定や安らぎを得ることができます。実際に当院でも「うつ病」の自覚のある患者様(診断を受けた方もいらっしゃいます)達から「施術を受けてからよく眠れるようになった」とのお声をたくさん頂戴しております。
針の施術は顎ばかりでなく全身に施しても15の平安を患者様達に提供することができます。その結果として良質の眠りを患者様達が実感していただけます。
「うつ」と切り離しても夜間の睡眠の質に不満を抱いている皆様に鍼治療を一度だけでもお試しいただきたくご案内申し上げます。
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