2017.09.20
夜、眠れない方。理由のない不安で胸が一杯の方。鍼(特に顔鍼)をしましょう
最近うつ病に関する話題がTV番組でも取り上げられたり、ニュースなどでうつ病患者の自殺が毎日のように報道されております。現代はストレス社会、職場や近所のような身近でも「うつ」の話もそれほど珍しいものではなくなりました。患者数は年々その数を増し、80万人に及ぶとも言われております。
では「うつ病」とは何なのでしょうか?一言で「うつ」と言うものの患者それぞれに症状は異なるものなのです。意欲の低下や不安な気持ちのような「こころの症状」。眠れない、食欲がない、呼吸をするのが苦しい、動悸が激しい、強い口渇感がある、などの「からだの症状」に分けることができます。一つ一つの症状について言えば我々誰もが経験したことがあり、患者本人すら自分が「うつ病」であると自覚している方は少ないように思われます。
既に心療内科や精神科を受診し、医師の指導のもと精神療法(対話を通してカウンセリングを受ける)、薬物療法(抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬の服用をしている)でかなりの改善を得ている方も多いと思います。反面、薬物療法に対する漠然とした恐れ(副作用や服用期間が長期に及ぶのではないかとの不安)から心療内科や精神科の受診をためらわれている方も多くいらっしゃるように思われます。
「うつ病」の患者さんは「からだの症状」のうち睡眠障害(「なかなか寝つけない」「睡眠が浅く、すぐ目が覚めてしまう」「睡眠時間が極端に少ない」etc.)を訴える方が、かなりの数にのぼります。生理学的には安らかな眠りは自律神経のうち副交感神経が優位の状態(夜間であることが多い)で得られます。眠れない方は、夜間でも神経が昂っている交感神経優位の状態であると言えます。こういう方は顎の筋肉=表情筋が硬化しているケースが圧倒的に多いように思われます。顎の堅い方に顎ハリを施術すると筋肉の緊張が解け(現にとても柔らかくなります)、精神の安定や安らぎを得ることができます。実際に当院でも「うつ病」の自覚のある患者様(診断を受けた方もいらっしゃいます)達から「施術を受けてからよく眠れるようになった」とのお声をたくさん頂戴しております。
針の施術は顎ばかりでなく全身に施しても15の平安を患者様達に提供することができます。その結果として良質の眠りを患者様達が実感していただけます。
「うつ」と切り離しても夜間の睡眠の質に不満を抱いている皆様に鍼治療を一度だけでもお試しいただきたくご案内申し上げます。